実はすごいぞ!イラクサ!
イラクサ。
素手で触ると、皮膚がチクチク痛くなるので、
カユグサとかカイグサとも呼ばれるそーです。
廃屋の周りとか、畑の隅の堆肥の山とかでよく群生してます。
しかも、けっこう背が高くなるので、
ただ歩いてても、うっかり腕や足が触れちゃってチクチク。
とてもやっかいな草です。
生命力が強くてどこにでも自生してるから、いわゆるザ・雑草なのですが、
実は実は、山菜としての一面もあるんですよー。
山菜図鑑にもばっちり載ってます。
若芽を摘んで(今が旬!)、茹でたり揚げたり、汁物の具にしたり。
チクチクしてた葉は、火を通すと全く気にならなくなるから不思議。
少しヌメリがあって、ちょっとざらざらしてて、独特の食感と舌触り。
味は、クセがなくてとっても食べやすいので、
我が家ではこの時期になると高頻度で食卓に登場します。
茹でるだけの、『お浸し』
すりごまと砂糖、しょうゆと和えて、『ごま和え』
生のまま揚げて『天ぷら』
茹でて調理した方が、食感を楽しめておすすめです。
やっぱ天ぷらは、タラの芽とかヨモギとかクセのある山菜の方がいいので、
イラクサを味わうには適さないかな~。
ちなみに、茹でて調理することが多いから、
1回の食事でこれくらいたくさん摘みます。
これだけ採っても、まだまだたくさん生えてる^^;
群生してるので、一箇所にしゃがんで、両手の届く範囲だけで事足りちゃいます。
もちろん、採取時には手袋必須!
イラクサについて特筆すべきことはまだあります!(むしろ、ここからが本題!)
なんとなんと、その繊維も使えるんです。
アイヌ民族が生活道具として利用していたそうです。
これ! イラクサの繊維をよって作られた糸。強度は十分。
敷物。ちょっとわかりにくいけど、縦糸がイラクサでした。
最初、話に聞いたときは、
「えっ! いったいどうやって糸に??」と驚いたのと同時に大興奮…!
家の周りにある植物(しかも雑草レベル)が
便利な生活道具になるなんて、スバラシイ!!
イラクサ糸の作り方を教えてくれたのは、
塘路駅前にある工房サルンパの諏訪さん。
①秋に立ち枯れたイラクサを刈る。
②茎の外側にある繊維だけを取り出して裂く。
③指でしごいて細くしながらよる。人差し指と親指で、ひたすら地道による。
以上。
こうして説明すると簡単なんだけど、すごーく根気のいる作業でした。特に③が。
諏訪さんいわく、
「毎晩、テレビ観ながらよるんだわ。ほら、指の指紋はすっかり無くなったよ(笑)」。
このひと巻きに、いったいどれだけの手間暇が費やされていることか…!
糸の太さが均等なのは、さすが熟練の技です。
しかし、根性の足りない私は、食べるばっかりで
まだイラクサの糸を道具として活かせていません…(^^;)
行きました
樺太で織られていたようですが
今は織る人がいないとか
糸作りだけで良いので習いたいのですが
この写真見るだけでは難しい気がします
丁寧に糸にして敷物を作られている方があるのですね。
(閉鎖同然のブログに立て続けにコメントいただけるとは、
前述のコメントをくださった方も、もしや同じ展示会に行かれた・・・?)
とっても面白かったです。こんな風に糸にできるのですね、おかげでアンデルセンの童話「白鳥の王子」がリアルに思い浮かべられました。私、イラクサのお話をみんなに話したくて資料を作っていたのですが、なかまの家さんのこのイラクサの糸や干し方の写真を使わせていただけないでしょうか、みんなに伝えたいのです。よろしくお願いいたします。
ご丁寧に連絡ありがとうございます。
http://blog.goo.ne.jp/ishiseiji/e/cd9afbe60569af75b74b629cdea2ef4f?fm=entry_awp
この写真をネットで見つけたとき、「蕁ジン」の字の謎が解けた!と思いました。イラクサの皮から糸をつくる、このブログの内容は貴重な記録だと思います。参考にさせていただきました。
お役に立てるんでしたら光栄です。
こちらこそ、来てくれてありがとうございます^^
次回は五十石温泉へぜひぜひ!
ちなみに、昨夜は開いたけど、今晩は開きませんでした。
運次第です(笑)